日本の袴の歴史はいつから始まったの?歴史を紹介!

卒業式の定番の礼服といえば、袴を想像される方も多いと思います。
卒業式の風物詩とも言える袴ですが、どのような歴史があるのかご存知でしょうか。
そこで今回は、現在も卒業式に名残を残す袴の歴史について紹介します。

□袴の始まりについて

袴の歴史を振り返ってみると、それは意外に古く、なんと古墳時代にまで遡ります。
埴輪に見られる幅の広いズボンのような履物が現在の袴の原形とされています。
しかし、この頃は男性の服装でした。

平安時代になると、主に宮廷に住む女性が袴を着用し始めます。
また、正式な場でも着用するようになりました。
そうして袴は貴族の正装の1つとして広まりますが、鎌倉以降になると一度流行りを過ぎ、宮中に暮らす女性だけが履くものとなります。

江戸時代には身分制度が厳しく服装も厳しく取り締まりが行われたため、女性の袴は禁止されました。
袴が再び女性達の間に広まったのは明治初期で、女子教育が盛んになり、女学校がいくつも設立されました。
その流れで渋滞の着崩れや動きにくさなど問題があった着物に変わって新たな制服の形が求められ、新しい袴が誕生しました。

それこそが、現在の股の部分が分かれていない行灯袴です。
現在で言うところのスカートの形をした女袴です。

これは上流階級の学校に導入され、そこから一般の学校にも広がりました。
こうして、「袴といえば女学生」というイメージが持たれるようになりました。
ちなみに、明治や大正時代には海老茶色の女袴に革靴、ひさし髪にリボン結びが定番でした。

□振袖と2尺袖について

卒業式では袴と合わせる着物は2種類があり、成人式の時と同じ丈の袖である中振袖と、2尺袖と呼ばれる成人式の振袖より少し短いものがあります。
どちらの着物も良いですが、選ぶ際は全体のバランスを見て決めると良いでしょう。

身長が低く、あまり高い履物を履かない場合は、振袖丈の着物を着るとアンバランスに見える場合があります。
場合によっては、地面に擦ってしまうこともあります。
ただ、どちらかと言えばゴージャスに見えるのは振袖丈の方です。
2尺袖はバランスがとりやすく、綺麗にまとまります。

□まとめ

卒業袴の歴史について解説してきました。
現代でも受け継がれる卒業袴は意外と長い歴史を持つことに驚かれた方も多いのではないでしょうか。
歴史を知ると、当時の服装を身にまとうのも一層感慨深くなりますね。
歴史を感じながら、袴を思いきり楽しんでみてくださいね。

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