特別な日の装いとして、袴が選ばれる理由はその歴史的背景と格式の高さにあります。
伝統を重んじ、文化や慣習に敬意を表したいと考える男性にとって、袴は特別な存在です。
今回は、男性は袴をいつ着るのかについて解説します。
また、袴を着る際に知っておきたい、着崩れの直し方についても解説するので、男性の方はぜひ最後までご覧ください。
□男性は袴をいつ着る?
袴を着たい男性の方で袴をいつ着るのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、男性が袴を着る機会について解説します。
*成人式
成人式での袴の着用は、特別感を演出し、晴れやかな気持ちを表現できます。
この場合では、色紋付き袴を着る場合が多いです。
成人式にスーツを着用する方も多いですが、袴を着て、普段とは異なる装いを楽しんではいかがですか。
*卒業式
卒業式では、女性が袴を着ているイメージが強いですよね。
しかし最近では、卒業式に袴を着る男性も多くいらっしゃるのです。
卒業式では、生徒や教職員が紋付袴を着用することで、格式の高さを演出します。
袴は、卒業生としての新たな門出を祝うにふさわしい装いです。
*結婚式
結婚式においても、袴は、神社挙式や披露宴での華やかな装いとして選ばれます。
新郎はもちろん、親族の男性も袴を選ぶことで、結婚式の格を高められます。
□万が一の時の対処法!袴の着崩れとその解決策について
袴の着崩れは、衿元、袴ひも、袴自体の3点に注意が必要です。
これらの部分が着崩れやすく、自力で直すことが可能です。
ここでは、着崩れの直し方について解説します。
1:衿元が大きく開いてしまった
衿元が開いてしまった際は、右脇から右手を入れて、着物の下前を下に引っ張ります。
そして、左側も同じように引っ張ります。
引っ張る際には、力を入れすぎないようにして、背中の線がずれないよう注意してください。
2:袴ひもがほどけた
袴ひもがほどけた場合は、慌てずに引きながら再度結び直します。
固く結び、紐の余った部分を重ねて結ぶことで再びほどけることを防ぎます。
袴ひもがほどけても、袴はずり落ちないので、慌てる必要はありません。
3:袴自体がずり落ちる
中に結んだひもがずり下がると、袴もずり落ちてしまいます。
そのため、袴がずり落ちてきた場合は、帯と袴を一緒に掴み上に持ち上げます。
□まとめ
今回は、男性が袴をいつ着るのかについてと、袴の着崩れに対する対処法を解説しました。
袴は、成人式や卒業式、結婚式などの格式の高い場での装いとして着ます。
そのような場で袴を着る際は、万が一のことを考えて、着崩れに対する知識を身に付けておくことが大切です。