卒業袴を選ぶ時には、好きな色や印象に合わせて選ぶ方法があります。
これから袴を選ぶ方の中には、袴は神職の方が着用されている印象を持っている方も多いでしょう。
そこで今回は、袴の色による神職の身分の違いと色のもつ意味と印象について紹介します。
□袴の色には位があった??
卒業式でよく見かける袴は、神職の方の普段着としても着用されています。
神職の方が着用されている袴は身分によって色が異なることが特徴的です。
神職の身分と袴の色分けは5つに分かれています。
1つ目は、浅黄色の袴です。
薄い青緑のような色をしており、神職として神社に奉仕すると、一番初めに決められる三級や四級の位の方が着用します。
2つ目は、紫色の袴です。
中堅の神職の立ち位置の二級の方が履けます。
落ち着きのある色合いで貫禄が増し、神職の方だと一目で判断できる色です。
3つ目は、紫色に薄紫の文様の袴が挙げられます。
2級のさらに上の位の方が着用する袴です。
八藤丸と呼ばれる立派な模様が入っている袴で、限られた方しか履けません。
4つ目は、紫色に白の文様の袴です。
神社界に貢献してきた神職の一級の方にしか履けません。
神職の方の中でも、全体の1パーセントの200人程度しかいないとされています。
5つ目は、一級の上の特級の方が履く白地に白の文様の袴です。
特級は伊勢神宮のトップである大宮司や神社本庁のトップである統理、大きな神社の宮司などごく一部の神職の身分です。
ただし、事務員の方や研修中の方も白色の袴を履いているため、注意しましょう。
□色に込められた意味とイメージ
色にはそれぞれに意味やイメージがあります。
自分の好きな色や印象に合う袴を選びたいですよね。
赤色には、除けの意味、情熱やエネルギーのようなイメージがあります。
女性らしさを引き立て、元気で華やかな印象を与えるのに役立つ色味です。
黄色には、元気や希望といったイメージがあります。
人目を惹く色なので、目立つ装いをしたい方にもおすすめです。
緑色には、調和や安らぎというイメージがあります。
リラックス効果があり、中間色であることから、バランスを取りやすい色です。
白色には、始まりや出発という意味、純粋や清潔といったイメージがあります。
どんな色にも合わせやすいことが特徴です。
黒色は、重厚感や権威というイメージがあります。
淡い色と組み合わせると、コーディネートを引き締めてくれます。
□まとめ
卒業式は、学生生活を締めくくる大切な日です。
卒業式でよく見かける袴は、神職では位によって使われている色が違います。
色選びをする時には、どんな身分の方に使われてきたのかを参考にしてみてもよいのではないでしょうか。