袴を着ているときの心配事には、着崩れとトイレ問題があります。
どれだけ気を付けていても、シワになることがあります。
せっかくの和装、汚れやシワで台無しにしたくないですよね。
そこで今回は、男性の袴でのトイレの仕方とトイレに行く際の必需品をご紹介します。
□袴をはいた男性のトイレの仕方
今回は、スカートに似た構造の行燈袴でのトイレの方法を紹介します。
小の場合は、個室に入り、羽織をフックにかけておきます。
袴の前部分の裾を腕で押さえながらめくり上げ、股間を出します。
そして、用を足した後はティッシュでしずくを吸収します。
終わったら着物と袴を戻します。
大の場合は、個室に入り羽織をフックにかけておきます。
ここまでは、小の時と一緒です。
裾をめくり上げ、袴の紐に裾を挟みこみます。
着物の裾をお尻の上までしっかりめくり用を足します。
終わったら、着物と袴を戻します。
大と小の場合のどちらにも共通することですが、個室を出る前にシワになっていないかをしっかり確認するようにしましょう。
□トイレに行くときの必需品
トイレに行くときにはクリップを持っておくと安心です。
着物の生地を傷めないつくりになっている、着物クリップを3個から6個持っておくと良いでしょう。
着物や袴をレンタルしている場合、着物クリップを持っていないことがあります。
その場合、大型のペッパークリップや洗濯ばさみでも代用できます。
この中でも、出来るだけはさみが柔らかいものを用意しておくと着物の生地を傷めにくくなります。
小型のペッパークリップや髪留め用のクリップは、代用品として利用しにくいので注意しておきましょう。
そして、着物のままトイレに入るときには大判のハンカチやバンダナを用意することをおすすめします。
お化粧をされている場合、着物をめくりあげたときにフェイスラインのファンデーションがついてしまうことがあります。
一度着物についてしまうと、なかなか落とすことができません。
トイレに入るときに首回りに大判のハンカチやバンダナを巻いておきましょう。
大きさの目安は直径50センチメートル以上のものです。
首に巻く用以外に、手拭き用に通常サイズの物を用意しておくと便利です。
また、和装用のショーツやローライズショーツを履いておくと着崩れを予防できます。
通常のウエスト部分までゴムがくるタイプのショーツだと、上げて下ろした時に着崩れを起こしやすくなります。
腰骨あたりにゴムがくるものやボクサーやビキニタイプのものをおすすめします。
□まとめ
なるべく着崩れることなく、和服を楽しみたいですよね。
そして、せっかくの着物を汚すことを防ぎたいです。
着物や袴を着るときは、着物用のクリップや大判のハンカチなどを用意し、もしもの時に備えるようにしておきましょう。