袴の着用は、卒業式で重要な役割を果たしますよね。
この時、着物に慣れていない方々にとって、袴のサイズ選びは一つの大きな挑戦となり得ます。
本記事では、袴のサイズ測定方法と、美しい着こなしのポイントまでを分かりやすく解説します。
□袴サイズの正確な測り方
袴のサイズを測る際には、単純に巻尺を当てるだけではなく、着用者が実際に袴を着た際の姿勢を取り入れることが求められます。
このプロセスにより、袴が実際に身につけられたときのフィット感をより正確に反映させられるのです。
まず、裄のサイズを測定する際には、脇下を自然に45度に開いて立ち、その状態で腕を軽く広げます。
この姿勢を基に、首の根本から肩を経由し、腕の根本までの距離を柔軟性のある巻き尺で計測します。
柔らかな巻き尺を使うことで、身体のラインに沿ってより精密な計測が可能となりますが、手元にない場合は、代わりに紐を使用し、その長さを後で巻き尺で測る方法も有効です。
さらに、首の根本から肩の端までの距離(肩幅)と、肩の端から腕の根本までの距離を合計することで、裄の正確な長さを算出できます。
次に、袖丈の測定方法です。
肩の端から袖の端までの直線距離を測ることにより、袖丈を計測します。
この際、振袖の種類によって袖丈が異なることに注意が必要です。
例えば、長振袖は袖が非常に長いことで知られており、120cm以上にも及ぶことがあります。
最後に、袴丈の測定についてです。
アンダーバストから袴のひだが始まる部分までの距離を、帯を含まずに計測します。
女性の場合、アンダーバストから5cm下の位置から測定を開始することで、理想的な袴丈を見つけられます。
また、袴丈は着用状態だけでなく、床や畳に平らに広げた状態での測定も推奨されます。
これらの手順に従うことで、袴のサイズをより精密に、そして着用者に最適なフィット感で測定できます。
□袴のサイズが合わない？美しい着こなしのためのサイズ選び
美しい袴の着こなしには、正しいサイズ選びが不可欠です。
ヒップサイズの考慮、振袖袴と二尺袖袴の選び方、草履とブーツで変わる袴丈の長さなど、いくつかの重要なポイントがあります。
1:ヒップサイズの重要性
ヒップサイズに合わせた袴選びが、美しい着こなしにつながります。
ヒップサイズが大きい場合はワイドサイズを選び、不自然なひだの広がりを避けましょう。
2:振袖袴と二尺袖袴の選択
華やかな振袖袴か、動きやすい二尺袖袴かを選ぶことで、着こなしの印象が大きく変わります。
シーンに合わせた選択が重要です。
3:草履とブーツで変わる袴丈
履物によって理想的な袴丈が変わるため、草履を選ぶかブーツを選ぶかによって、袴丈の長さを調整しましょう。
ブーツを選ぶ場合は、草履を選ぶよりも若干短めの丈がおすすめです。
□まとめ
袴のサイズ測定と選び方を正しく理解し、実践することで、どなたでも伝統的な装いを自信を持って楽しめます。
身にぴったりなサイズの袴を着て、卒業式を楽しんでくださいね。
この記事が、袴選びの一助となれば幸いです。
