袴を着る前には、当日のトラブルを防ぐためにも、事前に着てみることが大切です。
例えば、自分のものではない長襦袢を着る場合や以前長襦袢を着てから背が伸びた方は、あらかじめ、長襦袢の裄が合うかどうかを確かめましょう。
今回は、袴を着る際に必要な長襦袢について解説します。
長襦袢の裄が合わない場合はどうすれば良いのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
□袴を着る時には長襦袢が必要!
長襦袢は、着物の下に着るものであり、季節に関わらず必要です。
また、長襦袢は着丈が短く、衿合わせが深く、身幅が狭い着物とは少し違う特徴があります。
これは、着物と一緒に着た時に、美しさと動きやすさを両立させるためです。
長襦袢は、シルク100%の正絹生地またはポリエステル素材で作られていて、肌触りも滑らかで心地よいです。
また長襦袢は、冬は温かく、余分な汗を吸収して振袖を守る役割を果たしています。
長襦袢と着物は普通寸法を合わせてセットで仕立てられます。
裄や袖丈が合っていない長襦袢を着ると、袖口や振りから長襦袢が飛び出すことがあります。
そのため、事前に寸法をしっかりと確かめ、必要な調整を行いましょう。
特に、お手持ちの着物と長襦袢を着用する場合には、寸法が合っているかどうかを事前に確認することが非常に重要です。
□長襦袢の裄丈、袖丈が合わない時の対処法を解説!
長襦袢の裄丈、袖丈は、着物よりも約0.75cm小さいことが目安です。
この長さにすることで、長襦袢が着物の内側に収まります。
裄丈の長さは、腕の長さだけではなく、なで肩かいかり肩かによっても変わるため注意が必要です。
裄丈が長い際は、肩幅を少しつまんで縫い、裄丈を縮めましょう。
極端に長い際は、袖幅も真ん中あたりをつまんで縫っておくのがおすすめです。
裄丈が長すぎると、袖が下がってしまい、着物の美しいラインが崩れてしまう可能性があります。
袖丈が長く、着物の中で長襦袢がたるんでいる場合は、中ほどを織って縫いましょう。
ただし袖丈が0.75cm以上短いと、着物の振りから長襦袢が飛び出し、美しい着こなしができないため注意が必要です。
短すぎる場合は、長襦袢を着物の振りの1cm内側を安全ピンで止めたり、仮縫いしたりしましょう。
□まとめ
長襦袢は、着物の下に着るもので、長襦袢があると歩くこともスムーズにできます。
長襦袢と着物は基本セットで仕立てられますが、長襦袢だけ自分のものを利用して着物や袴をレンタルする場合は、長襦袢と着物の長さが合っているか確かめましょう。
袴を着る際に着物と長襦袢の裄丈や袖丈の長さが合わないことに気づいた際は、縫ったり、安全ピンで止めたり、仮縫いしたりして対処してください。