着物の色にはそれぞれ意味が込められていることを知っていますか。
日本には多くの伝統色が存在し、様々な色の着物を取り入れることで、暮らしを彩ってきました。
そのため、それぞれの色に意味が込められています。
どんな意味が込められているのでしょうか。
今回は、着物の色の意味と相性の良い色の組み合わせについて紹介します。
□着物の色の意味とは?
着物の色の意味を3つ紹介します。
1つ目は、赤系です。
赤には、「魔除け」の意味が込められており、成人式の振袖でよく見かける色です。
その他にも熱、活力、興奮、情熱、指導力などの色ともされています。
平安時代では、日常から離れた聖域の建物や祭器に使用される色であったため、一般の人々は、赤色の着物を着ることは、禁止されていました。
そのため、赤色の着物には、強い憧れを持つ人が多くいました。
2つ目は、ピンク系です。
ピンクは、現代でも、若い女性を中心に人気を集めている色です。
ピンクは、心を軽くして、緊張をやわらげ幸福を与える色とされており、特に恋愛成就の力になってくれると言われる色です。
日本には桜の木がたくさんあり、ピンクを見ることで桜の花を連想させるため、なじみ深い色でもあります。
3つ目は、黄色系です。
黄色は、太陽の光の色であり、前向きさや明るさの象徴でもあります。
無邪気で遊び心をくすぐる色であるため、クリエイティブなことをするときにおすすめの色です。
その他、温和、陽気、知性などの色ともされています。
□相性のいい色合わせ
相性の良い色の組み合わせには4種類あります。
1つ目は、淡い色と濃い色の組み合わせです。
濃淡の差があるだけで、補色関係でも、同色の組み合わせでも合いやすくなります。
色の組み合わせに迷ったときには、濃淡の組み合わせにすることで、無難にまとまります。
2つ目は、淡い色同士の組み合わせです。
淡い色同士の組み合わせにすることで、落ち着いた雰囲気を出せます。
帯の色は明るいトーンの物だと相性がよく、黄色、金色、色だと無難な組み合わせになります。
3つ目は、同系色の組み合わせです。
似た色で揃えると、メリハリがつきにくくなります。
そのため、帯を濃い色にすることや帯の柄を強調させるなどして、全体をまとまらせることが重要になります。
4つ目は、濃い色同士の組み合わせです。
着物と帯両方を濃い色にし、暗めの色だとシンプルで落ち着いた雰囲気を出せます。
帯の色に悩んだときには、鮮やかな赤や橙と組み合わせることで、重たい雰囲気を避けられます。
□まとめ
着物は組み合わせ次第で、どんな印象にも変えられます。
落ち着いた雰囲気の時には、淡い色同士・濃い色同士の組み合わせが効果的です。
着物と帯を選ぶときには、どんな雰囲気にしたいのかを決めておくことで、理想に近い組み合わせが実現できるでしょう。