卒業式で着る袴の下に、防寒対策として暖かいヒートテックを着る方も多いのではないでしょうか。
しかし、袴の下に着る肌着は、着物や袴から見えないようなものを選ぶことが大切です。
きれいな袴姿でも、肌着が見えてしまうだけで残念な印象になってしまいます。
また、肌着は防寒対策のためだけに、大切なわけではないのです。
今回は、どうして袴の下に肌着を着る必要があるのか、また袴の下には何を履けば良いのかを解説します。
□袴の下に着る肌着の重要性
袴の下に着る肌着の目的は、長襦袢を汗から守ることと、長襦袢の衿元を安定させることの2つです。
長襦袢の衿元や脇の下は汗で汚れやすいため、汗対策として袖のある肌着を着る必要があります。
また、長襦袢の衿が肌に直接当たると滑りやすくなるため、肌着で安定させることが大切です。
着物専用の肌着として和装スリップがありますが、普段の下着でも問題ありません。
着物を着る際は胸が目立たない方が良いため、ブラジャーがなくても大丈夫です。
胸が大きい方は、ガーゼやさらしで膨らみを抑えるか、和装ブラやスポーツブラを選ぶと良いでしょう。
また、ヒートテックを着る方は着物の上から見えないように、後ろ衿ぐりが大きく開いた半袖や五分袖を選んでください。
□袴の下には何を履けば良い?
卒業式は長時間座っていることが多いため、足元の防寒対策が必要です。
袴と合わせて履く靴によって、袴の下に履くものが変わります。
*草履
草履を履く場合は足袋を履く必要があるため、タイツを履くのは避けましょう。
防寒対策として、膝上丈のレギンスやスパッツを履くのがおすすめです。
また、綿素材のステテコやババシャツの方が静電気が発生しづらく、足さばきがスムーズになるので、ステテコやババシャツがある方はそちらを選んでください。
*ブーツ
草履ではなくブーツを履く場合、レギンスよりもタイツが適しています。
デニール数は気温や好みに応じて選びましょう。
そして、ハイソックスを履くのも良いです。
レギンスやタイツを履く際は、股上が深いものではなく、浅いものを選んでください。
お腹まであるレギンスやタイツの方が防寒対策になると思うかもしれませんが、トイレに行く際に困ってしまいます。
□まとめ
袴の下に着る肌着は、長襦袢を汗から守るためと長襦袢の衿元を安定させるために大切です。
袴を着る際は、ヒートテックを着たり、タイツを履いたりするなどの防寒対策が必要です。
ヒートテックを選ぶ際は、着物から見えないように、後ろ衿ぐりが大きく開いたものを選びましょう。
袖丈も長すぎないものがおすすめです。
この記事を読み、美しい袴姿で卒業式を迎えましょう。