振袖に種類があることを知っていますか。
振袖自体が格の高い着物ですが、袖丈の長さによっても格の差が出てきます。
では、どんな違いがあるのでしょうか。
今回は、振袖の種類と、袴と着物の色の組み合わせについて紹介します。
□振袖の種類
振袖には、「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3つがあります。
これらの違いは、袖の長さです。
振袖は、未婚女性の礼装で、着物の中でも格が高く、袖丈が長いほど、格が高くなるのです。
大振袖は、袖丈約114センチメートルで、婚礼衣装の定番とされてきた衣装です。そのため、「お引き」や「引き振袖」とも呼ばれています。
現在では、お色直しの衣装として着用されています。
中振袖は、20歳になると着用する方が多いのではないでしょうか。
袖丈が約100センチメートルある中振袖は、成人式の晴れ着として着用されているものです。
中振袖といえば成人式というイメージがありますが、結婚式のお呼ばれや改まった式典への出席、結納など様々な場面に適しています。
小振袖は、袖丈約76センチメートルで、別の言い方に直すと二尺であるため、二尺袖とも呼ばれます。
袖丈が短いため、可愛らしい雰囲気で動きやすいことが特徴です。
小振袖は、袴と組み合わせて、卒業式に着用されているケースが多いです。
□袴の色を組み合わせるポイントとは?
袴の色の組み合わせのポイントを紹介します。
1つ目は、色相環を確認することです。
色は、光の波長によって変化し区別されます。
色の変化を輪にしたものを「色相環」といい、隣り合う位置にある色は「同系色」、向かい合う位置にある色を「補色」といいます。
色の組み合わせの基本は、同系色か反対色にすることです。
2つ目は、同系色と組み合わせることです。
着物と袴の色を同系色で組み合わせることで、全体の調和がとれます。
さらに、上品かつ優しい印象にもできます。
3つ目は、反対色と組み合わせることです。
反対色で組み合わせることで、メリハリが出ます。
普段の洋服のコーディネートでは、反対色の組み合わせは難しいですが、普段できないような色の組み合わせに挑戦できます。
反対色でおしゃれに着こなしたい方や目立つコーディネートをしたい方におすすめです。
□まとめ
袴と振袖の組み合わせは、色が重要になってきます。
また、振袖の種類を知り、その時にあった物を選ぶことも大切です。
もし、場に合わない組み合わせにしてしまうと、周囲から浮いてしまうかもしれません。
振袖の特徴を知り、おしゃれに着こなしていきましょう。