華やかな振袖姿、素敵な思い出になりますように。
でも、着慣れない振袖でトイレに行くのは、ちょっと不安ですよね。
袖が長い、裾が長い、帯が大きい…と、普段とは違う心配事がたくさんあります。
この記事では、振袖を着たままトイレに行く際の手順と注意点を、イラストや図解をイメージしながら分かりやすくご紹介します。
安心して素敵な一日を過ごせるよう、ぜひ参考にしてください。
振袖でトイレに行くための準備と心構え
トイレに行くタイミング
振袖を着ているとトイレに行くのに時間がかかります。
他の人も同様です。
式典直前などギリギリではなく、余裕をもってトイレに行くようにしましょう。
必要な持ち物とグッズ
大きめのクリップや洗濯バサミを2～3個用意しましょう。
袖をまとめたり、めくり上げた着物を固定するのに役立ちます。
着物用のクリップを使うと生地を傷めません。
大判のハンカチも便利です。
顔を下に向けた際にファンデーションが衿元につくのを防ぎます。
コンパクトに折りたためるサブバッグがあると、持ち物を置くスペースがない場合などに便利です。
洋式トイレの確認と個室選び
洋式トイレを選びましょう。
和式トイレはしゃがみ込むため、振袖が床に触れやすくなります。
広めの個室を選べば、着物の処理がしやすくなります。
事前に会場のトイレ状況を確認しておくと安心です。
振袖トイレでの正しい手順と注意点
袖と裾の処理方法
まず、便座のフタを閉めます。
次に、両袖の袂(たもと)をクリップで帯に挟んで留めます。
クリップがない場合は、身体の前でひと結びしましょう。
きつく結びすぎるとシワになるので注意が必要です。
着物のめくり上げと固定方法
振袖→長襦袢の順番で、1枚ずつ裾をめくり上げます。
左の身頃(上前)が外側、右の身頃(下前)が内側になるようにめくり、お尻の上までしっかり上げましょう。
一番内側の肌着も左右に分け、振袖と長襦袢を包み込むように持ち上げます。
着物が裏返しになるようにめくるのがコツです。
持ち上げた肌着の端をクリップで留めて固定します。
クリップがない場合は、腕と脇の間に挟みます。
帯と着崩れへの対策
便座には浅めに座りましょう。
帯結びが大きく、深く座ると帯が潰れてしまいます。
メイク汚れ防止策
大判のハンカチを三角に折りたたみ、首に巻いてフェイスラインをカバーしましょう。
トイレ後のチェックポイント
裾を戻す際は、肌着→長襦袢→振袖の順番で、めくり上げた時とは逆に、右の身頃(下前)を先、左の身頃(上前)を後に下ろします。
前後左右、裾の乱れがないか確認しましょう。
鏡を使うと便利です。
おはしょりや帯結びもチェックしましょう。
衿元のメイク汚れも確認しましょう。
緊急時の対処法
着崩れが起きた場合は、衿元が緩んでいる、上前が下がっている、帯が下がっている、お尻がだぶついているなど、状況に応じて修正しましょう。
具体的な直し方は、それぞれの状況に応じて適切な方法があります。
振袖や足袋が濡れた場合は、擦らずに優しく水分を吸い取りましょう。
ひどい汚れは、専門の会社に相談しましょう。
まとめ
振袖でのトイレは、普段とは勝手が違います。
事前にトイレに行くタイミング、必要な持ち物、洋式トイレの確認、個室選びをしておきましょう。
トイレでは、袖と裾を適切に処理し、着物をめくり上げ、固定し、帯と着崩れに注意し、メイク汚れを防ぎましょう。
トイレ後には、着崩れや汚れがないかを確認し、必要に応じて修正しましょう。
これらの手順と注意点をしっかり守れば、安心して振袖姿を楽しむことができます。
慌てず、一つずつ丁寧に作業を進めましょう。
事前に練習しておくとさらに安心です。
