卒業式という大切な日のために、袴を自分で完璧に着付けたいと考える人は多いでしょう。
卒業式は人生の大きな節目であり、その特別な日にふさわしい装いを自信を持って身につけたいものです。
この記事では、袴の着付けに必要なアイテムとその役割、さらに着付けを楽にする便利なアイテムについて詳しく説明します。
これを読めば、卒業式当日に自信を持って準備ができることでしょう。
□卒業式の袴着付けに欠かせないアイテム
卒業式の袴着付けには、いくつかの重要なアイテムが必要です。
以下に、各アイテムの役割とその影響を詳細に解説します。
1:着物
袴の着付けで使う着物は「二尺袖着物」と呼ばれ、振袖よりも袖が短いのが特徴です。
成人式の振袖を持っている場合でも、袖の長さや種類によっては袴に合わないことがあるので注意が必要です。
例えば、大振袖は袖の長さが110cm以上あり、婚礼衣装として使用されるため、袴には不向きです。
一方、中振袖や小振袖は、袴と合わせやすく、特に小振袖は二尺袖と同じく76cm程度の袖丈で、袴にぴったりです。
2:袴
袴は、卒業式で女性が着用する「行燈袴」が定番です。
行燈袴はスカートタイプで、足部分が二股に分かれていないのが特徴です。
これに対して、馬乗り袴は足部分が二股に分かれており、文字通り馬に乗る際に適していますが、卒業式では一般的ではありません。
3:肌着と長襦袢
肌着は素肌の上に着用し、汗が着物に付かないようにする役割があります。
和装用のブラジャーの上から着ることが一般的です。
長襦袢は肌着の上に着用し、着物を汗から守るとともに、保温の役割も果たします。
4:半衿と重ね衿
半衿は着物の衿部分が汚れるのを防ぎます。
長襦袢に縫い付けて使い、メイク汚れや汗から着物を守ります。
重ね衿は着物と半衿の間に入れることで、着物を重ね着しているように見せるアイテムで、色によって印象が大きく変わります。
5:半幅帯
半幅帯は袴を着付ける際の土台となる帯です。
幅が一般的な帯の半分程度で、袴や着物の色との組み合わせを楽しむことができます。
6:小物類
その他の必須アイテムには、鞄、足袋、草履、衿芯、帯板、腰紐などがあります。
特に腰紐は、着物の前合わせや丈の調整に欠かせないもので、最低でも4本は必要です。
これらのアイテムは、袴の着付けにおいて重要な役割を果たします。
それぞれがどのように着付けに影響するかを理解し、適切に準備することで、美しい袴姿を実現することができます。
□卒業袴の着付けをもっと楽にする便利アイテム
袴の着付けを楽にするために、以下の便利アイテムも用意しておくと良いでしょう。
1:タオル
タオルは体型を補正するために使います。
和装は筒状の体型が理想とされており、タオルを使って補正することで、着物の緩みやシワを軽減し、着崩れを防ぎます。
体型に応じて3〜5枚用意すると良いでしょう。
2:和装ブラジャー
和装ブラジャーは、ワイヤーが入っていないため、着物のラインを綺麗に整えます。
ワイヤー入りのブラジャーは避け、和装ブラジャーやワイヤーのないスポーツブラで代用しましょう。
3:コーリンベルト
コーリンベルトは、長襦袢や着物の衿を押さえて着崩れを防ぐアイテムです。
伸縮性のある平ゴムの両端にクリップが付いており、2本用意しておくと便利です。
4:着物クリップ
着物クリップは、着付けを楽にするためのアイテムです。
洗濯バサミでも代用できますが、着物専用のクリップは挟む部分にゴムが貼ってあり、生地を傷める心配がありません。
これらの便利アイテムを揃えておくことで、袴の着付けが格段に楽になります。
特に初めて自分で着付けをする場合、これらのアイテムは大きな助けとなるでしょう。
□まとめ
卒業式の袴着付けには、基本的なアイテムと便利なアイテムをしっかりと揃えることが重要です。
着物、袴、肌着、長襦袢、半衿、重ね衿、半幅帯、鞄、足袋、草履、襟芯、帯板、腰紐などの基本アイテムに加えて、タオル、和装ブラジャー、コーリンベルト、着物クリップなどの便利アイテムを用意しましょう。
これらのアイテムを適切に準備し、それぞれの役割を理解することで、卒業式当日に自信を持って美しい袴姿を披露することができます。
とはいえ、少しでも不安なようであればプロに依頼することも検討しましょう。