美しい着物を着こなすためには、着付けの技術はもちろんのこと、適切なアイテム選びも重要です。
中でも、伊達締めは着崩れを防ぎ、美しいシルエットを実現する上で欠かせないアイテムです。
しかし、伊達締めの種類や素材、選び方について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか？
□袴で使われる伊達締めとは何か？
伊達締めは、着物を美しく着付けるために用いられる帯状のアイテムです。
幅は約10cm程度で、長襦袢と着物にそれぞれ1本ずつ使用するのが一般的です。
長襦袢に伊達締めを使用することで、衿合わせを安定させ、着崩れを防ぐことができます。
着物に伊達締めを使用することで、衿合わせを安定させ、おはしょりの底を真っ直ぐきれいに整えることができます。
伊達締めは、着物のシルエットを美しく見せるだけでなく、着心地の良さにも大きく影響を与えます。
適切な伊達締めを選ぶことで、快適に一日中着物を着ることができます。
□伊達締めの素材別特徴
伊達締めの素材は、主に正絹、化学繊維、綿、麻の4種類があります。
それぞれの素材には特徴やメリット・デメリットがあり、用途やシチュエーションによって最適な素材が変わってきます。
1: 正絹
正絹の伊達締めは、しっかりと締めやすく、かつ緩みづらいのが特徴です。
そのため、着崩れが起こりにくく、長時間着物を着ていても安心できます。
通気性も良く、腰回りの不快感も少ないため、快適に過ごすことができます。
しかし、正絹は高級素材であるため、価格が高めです。
2: 化学繊維
化学繊維の伊達締めは、正絹に比べて安価です。
しかし、滑りやすいため、すぐに緩んでしまうというデメリットがあります。
また、通気性が悪いので、腰回りに湿気が溜まりやすく、長時間着ると不快に感じる場合があります。
化学繊維は、着物を長時間着る場合や、着付け初心者の方にはあまりおすすめできません。
3: 綿
綿の伊達締めは、締めやすく緩みづらいので、初心者の方でも扱いやすい素材です。
価格も正絹よりも安く、気軽に購入できます。
ただし、結び目がごわつきやすいので、慣れないうちは上手く使いこなすのが難しいかもしれません。
着付けに慣れてきた段階で購入することをおすすめします。
4: 麻
麻の伊達締めは、通気性が良く、夏場でも快適に過ごせる素材です。
洗濯もできるので、清潔に保てます。
ただし、シワになりやすいというデメリットがあります。
しかし、伊達締めは外から見えない部分なので、そこまで気にする必要はありません。
□まとめ
伊達締めは、着物を美しく着こなすために欠かせないアイテムです。
素材によって特徴が異なるため、用途やシチュエーションに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
正絹は高級感があり、着崩れしにくいので、特別な日に着る着物に最適です。
綿や麻は、扱いやすく、価格も手頃なので、普段使いに最適です。
化学繊維は、安価ですが、着崩れしやすく、通気性が悪いので、長時間着る場合は避けるべきです。
自分に合った伊達締めを選んで、美しい着姿を楽しみましょう。
