袴を着る際には、サイズをより細かく調整したいところです。
袴を着てみた時サイズが合わなかったり、数年前に用意した袴が現在の体型に合わなかったりと、調整が必要な場面は少なくないため、調整方法を覚えておきましょう。
今回は袴の長さ調整の方法やデザイン選びなど、袴選びで失敗しないためのポイントを紹介します。
□袴のサイズを調整する方法とは
1つ目は、肩上げする方法です。
肩上げとは、肩部分を生地の中に織り込む方法のことを指します。
袖丈が手首の長さを超えた際に有効な方法です。
肩上げは、まず首の付け根から袖先までの中間ポイントに上げ山の位置を決めます。
次に、前の部分と背中の中心部分が平行になるようにバランスを調整します。
最後に、決めた位置に上げ山を作って着物を織り込んで内側のラインを縫うことで、袖を調整できるでしょう。
2つ目は、腰上げして身丈を調整する方法です。
腰上げは、肩上げと同じ作業を腰部分で行う方法のことを指します。
腰上げする際には腰ひもで腰部分の布を折り重ねて、上げ山を縫いつけるのがポイントです。
3つ目は、袴を帯の位置で調整する方法です。
袴が短すぎる場合は通常よりも胸下の位置を下げることで帯の位置が下がり、袴丈が長くなります。
反対に、袴が長すぎる場合は履き物を草履からブーツに変えると適切な長さになるはずです。
□袴選びで失敗しないためのポイントについて
袴選びで最も重要なのが、早めに予約することです。
予約のタイミングがピーク時よりも遅くなると、サイズや柄が少ない中で選ばなければなりません。
逆に早い段階から袴選びを始めると、より多くの選択肢の中から好みに応じて自由に選べるでしょう。
また、試着を必ずしておきましょう。
ただ見るのと、実際に着てみて鏡の前で見るのとでは、違った印象になります。
良いと思うものがあれば試着してみて、可能であれば客観的な意見をもらうと良いでしょう。
さらに、個性を出すことも重要です。
人気のデザインや柄のものをそのまま選ぶのも悪くありません。
ただし、特別な袴を着る機会を楽しむためにも、肌や髪色、雰囲気に合ったものや個性的なものなどオリジナルの組み合わせを考えてみるのがおすすめです。
□まとめ
今回は、袴の長さ調節や袴選びで失敗しないためのポイントを紹介しました。
袴のサイズはぴったり合った時とそうでない時とで見た目に大きな差があるので納得がいくまで調整してみましょう。
また、袴選びでは早い段階で選ぶことと試着すること、個性を出すことを覚えておきましょう。