卒業式で着る袴にはどんな種類があるのか知っていますか。
また、袴を選ぶ際にはどのようなことに注意すればよいかはご存じでしょうか。
袴には工夫することでより見た目を向上させられるポイントが存在するので、卒業式を控えている方は覚えておくと良いでしょう。
今回は、袴の種類ごとの形状や選ぶ際のポイントを紹介します。
□袴の種類について
日本で伝統的な衣服となっている袴の中でも、現代で着られることが多いのは、馬乗り袴と行灯袴の2つです。
一般的に男性は主に馬乗り袴を着て、女性は行灯袴を着るのが一般的ですが、男女とも2種類のうちどちらを着ても特に問題はありません。
元々、袴は高貴な身分の人のための服装でしたが江戸時代になると武士や大名にも広まったという背景があります。
昔は男性用の服装でしたが、明治時代に女学生が着用し始めたのを皮切りにスカートタイプの袴として行灯袴も普及しました。
馬乗り袴は、その名の通り、武士が馬に乗りやすいように開発された袴です。
礼装用としては平袴が一般的ですが、現代では日常でも着用できるようにカジュアルにデザインされたタイプもあります。
行灯袴は、股が2つに割れている馬乗り袴とは違い、ロングスカートのような形の袴で、その形状から女性向きのタイプと言えます。
現代では女性が大学の卒業式や成人式で着る晴れ着としての役割が定着しています。
□袴選びのポイントとは
1つ目は、同系色でコーディネートすることです。
濃紺には紫、水色にはネイビー、黄緑には深緑というように、同系色で合わせると非常に相性が良く見た目のバランスが良くなります。
お気に入りの色を単純にいくつか重ねるのではなく、一色を決めたらその色と同系統の色を合わせるようにしましょう。
2つ目は、補色を使うことです。
1つ目の同系統でのコーディネートよりももっとインパクトのある見た目にしたいという場合は、補色を使うと良いでしょう。
赤には緑、青にはオレンジ、黄色にはネイビーというように、補色を上手に使えると2つの色をより綺麗に見せる効果があるので覚えておきましょう。
3つ目は、髪色も考慮に入れることです。
髪色が明るい女性は、ネイビーや深緑などの暗い色の袴を選ぶのがおすすめです。
明るい色は若くエネルギッシュな印象を与えますが、そこにダークトーンの色を取り入れることで古典的な雰囲気にモダンなおしゃれを加えて非常に魅力的なな見た目になるでしょう。
反対に、髪色が暗い女性はパステルカラーを選ぶことで、明るい印象に変えられます。
□まとめ
今回は、袴の形状や選ぶ際のポイントを紹介しました。
袴は大きく分けて馬乗り袴と行灯袴の2種類があります。
袴を選ぶ際には髪色を考慮した上で色にこだわって、同系色でまとめるか、補色を組み合わせるかを決めましょう。