卒業式の晴れ舞台で着る袴はできるだけ綺麗に着たいところですが、着崩れの原因は着付けから卒業式会場までの移動の間にたくさんあります。
また、着付けの段階でもいくつか気を付けておきたいトラブルがあります。
今回は袴のずり落ち防止のための工夫をはじめ、袴の着崩れ対策について紹介するので、ぜひお役立てください。
□着付けに関するトラブルとは
1つ目は、結び方が甘く、袴がずり落ちてしまった例です。
半幅帯の結びが緩いために、時間が経つにつれてだんだん袴がずり落ちてしまいます。
卒業式の終わりごろ、写真を撮るタイミングでは最初と比べて大幅に下がっており、胴長な見た目になってしまった例があります。
結びが緩いと見た目のバランスが悪くなり、もう1度結び直さなければならなくなるでしょう。
2つ目は、待ち時間が長く式に間に合わなかった例です。
卒業式の日は当然客数が通常よりも多くなるため、たとえ朝早くから足を運んだとしても待ち時間がかかり、式に間に合わないケースも決して少なくありません。
特に、美容室は少ない人数で多くの客数に対応しなければならないため、どうしても待ち時間が長くなる傾向があります。
□着崩れの対策について
ずり落ちを防ぐためには、しっかりと着付けることが何よりも大切です。
しかし、それ以外にも着崩れの原因となるような場面と防止するための方法があるので覚えておくと良いでしょう。
階段を上る際には、袴の両脇から手を入れるようにしましょう。
前側を少し浮かせながら上ることで綺麗な状態を維持できます。
反対に、下りる際には後ろ側を持ち上げると良いでしょう。
お尻部分で浮かせるのがポイントです。
椅子に座る際には、袴の両脇から手を後ろ側に入れましょう。
スカートを履いている時と同じように巻き込んで座るのは良くありません。
トイレの際には、袖が汚れないように体の前に持ち上げて帯と袴の間に入れて、ロングスカートと同じように裾を持ち上げると良いでしょう。
車に乗る際には、両袖を腕にかけてお尻から座席に座りましょう。
この時は深く腰掛けるのではなく、浅く座ることを意識します。
□まとめ
今回は袴のずり落ちや待ち時間などの着付けに関してよくあるトラブルや袴の着崩れを防止する方法について紹介しました。
着崩れを防止するために、まずは着付けをしっかりすることが大切です。
その上で、今回紹介した各場面での着崩れ対策を実施することで、より綺麗な状態を保てるでしょう。